C5200D 修理 (1) 動作チェック&メンテナンス

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実用に耐える様にメンテナンスします
えらく汚れていますが電源は入るんでしょうか?

 

 

 

 

 

 


電流容量の小さな電源につなぎ電源投入
煙を吹いたり異常な動作をしていない様なので容量の大きな電源につなぎ直し動作チェック

各バンドともソコソコ性能が出ているようです
キーの動作が悪く強く押さないと認識しなかったりチャタが出るボタンがあります

 

 

 

 

 

メンテプランとしては
・外郭の洗浄
・タクトスイッチの交換
・C5200固有の弱い所手直し
・調整


どの程度洗浄するか決めるためツマミを抜いてみました
なんと汚い
これは全バラシして洗浄する方が手っ取り早そうです

 

 

 

 

 

 


どんどん分解します
フロントパネルの分離
外したコネクタが何処に繋がるかメモしておきましょう

 

 

 

 

 

 


洗浄する部品
筐体やフロントパネル・ツマミ・ボタン等

 

 

 

 

 

 

 


小さな部品はザルに入れて洗うと無くなりません

 

 

 

 

 

 

 

 


弱めの中性洗剤で洗浄
強力な洗剤を使うと文字が消えたり変色したりするので注意が必要

 

 

 

 

 

 

乾燥させている間に回路側を手直し
・タクトスイッチの交換

表示&SW基板
液体が入り込んで汚染されていますキーの動作がおかしいのはコレが原因かもしれません

 

 

 

 

 

 

 


中途半端に洗浄すると後々不具合が再発しそうなのでタクトスイッチとLEDそしてVFDを外して基板洗浄
LEDとVFDは再利用しタクトスイッチはすべて交換します

 

 

 

 

 

 

 


組み立てなおした表示&SW基板
タクトスイッチは新品交換

 

 

 

 

 

 

・C5200固有の弱い所手直し


定番の故障個所

この機種でよく発生する周波数ずれの一番の原因
基準発振部のトリマ (C735 赤色 20pF)接触不良になりやすい様で調整しても暫くするとまたおかしくなります

 

 

 

 

 

 


この個体は現状問題なさそうですが予防交換しておきます
取り替えるのはコレ、形状は異なりますが問題ありません

 

 

 

 

 

 

 


付け替えて組み立てた後に周波数の調整が必要になります

 

 

 

 

 

 

 

・調整

この機種は基準発振部がOCXOになっているので電源を入れてから周波数が安定するまで10分程度待ちます

433.00MHzで送信して周波数測定
トリマを交換したので約-1.5KHzズレています

 

 

 

 

 


FM機なので気合を入れて調整しても意味がありません。それに結構いい加減なOCXOなので±100Hzを狙えば十分だと思います

 

 

 

 

 

 

 


出力の調整
定格では
VHF帯
LO:5W
HI:50W
UHF帯
LO:5W
HI:40W

LOとHIの差が大きいので今回はLO:10WでHIは定格通りに調整

 

 


受信の確認

V/U共-16dBuv入力でSINADが12dB以上とれていたのでokですね

 

 

 

 

 

 

・改造

この個体は送信改造されていました
UHF帯で340MHz~469MHzまで送信できますアンテナをつなぐと大問題ですが無線機の動作確認用信号源としては役に立ちます

 

 

 

 

 

 

・最終組み立て

オリジナルにはエアフィルタが付いていましたが無くなっているので取り付け
効果あるのかな?

 

 

 

 

 

 

 


メンテナス完了です

 

 

 

 

 

 

 

 


・交換した部品たち

 

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