この機種えらく人気があったので追加で測定データのせておきます
写真はスプリアス測定
スペアナに直結させると壊れるのでハイパワーアッテネータを挿入しています
変調度の測定
NTS111の場合
*外部音声入力(マイク端子)に対する変調度
無変調 0.14%
1mV 16.2%
2mV 32.3%
3mV 48.4%
4mV 65.1%
5mV 79.2%
6mV 79.7%
7mV 80.3%
8mV 80.6%
9mV 80.9%
7mVを超えると飽和しこれ以上変調は強くなりません
旧来機(旧技適機)の場合
変調度が100%を超えたあたりからクリップし始めるが130%まで飽和しない
当然、近傍スプリアスが出ていると考えられる
旧来機との比較
NTS111は変調度が80%で飽和するため旧来機に比べ変調が薄いと言われるのであろう
*旧来機の方が立ち上がりが良いように見えるがコレはグラフ化する時のデータ取得方法によるものでマイク感度が優れている訳ではないので注意
1kHz サイン波の≒100%変調波形
AMの場合、振幅に信号(音声)が重畳される
包絡線が入力信号と同じになる
*今回の場合はサイン波
NTS111の飽和波形
変調度は100%までは到達せず
飽和レベルに到達した後さらに倍のレベルを入力しているが変調波は歪んでいない
*綺麗な音声が送れると言う事です
従来機の飽和波形
下限が消え上限がクリップしている
受信側では元の波形は再現できず歪んだ音となる
*いわゆるダミ声になります
旧来機の方が変調が濃いと言われますが実際は元の情報が失われている状態です
ただ、音声通信の場合は少し圧縮(コンプレッション)をかけた方が明瞭度は上がります
次に送信時の近傍スプリアス
*無変調
NTS111は送信側のVFOに1chipICを使用しているので近傍スプリアスがどの程度あるのか気になったので測定してみました
思った以上に近傍スプリアスが少ない
@100kHzスパン
次にスパンを1kHzまで狭めてみましたが・・・
めっちゃ綺麗
周波数を変えると位相ノイズが増えるかと思ったけど大した変化なし
次にいわゆる高次スプリアス(高調波)は2次が-57dBc
綺麗に処理されてますね
旧来機の近傍スプリアス@1kHzスパン
電源由来と思われる±60Hzの山が上下に・・・NTS111と同じ電源使ってるんだけどね~
コメントを残す