みなさん、ご無沙汰しております
修理ブログ、サボりまくりのREPAIRFANです。
今回は、これ!
V/Uのパワーが出ないFT-991です。
ええ・・・
定番の故障ってヤツですね(笑)
なぜか、メーカ送りにならずコッチにやって来た謎多き機体なんですが何があるのか。
さっそく、チェック開始!
HF~50MHzは問題なく動作しました。
で、144MHz
2Wしか出ませんね。
本来なら50W出るはず・・・
430MHzは20W出てる!
この手の故障は、周波数が高いほど出力が下がる傾向にあるけど、この機体は430MHzの方が元気
カパッと、御開帳。
左が、HF~50MHzのPAとLPF
右が、144/430MHzのPAとエキサイタステージ
今回は、V/Uのパワーが低いので右側に問題があることになりますね。
アレ・・・なんか
抵抗(470)が4つ焼けている様に見えます。
ここは、ファイナルのバイアス回路で、測ると抵抗値が高いものがあります。
この抵抗が焼ける時は、大体ドレイン – ゲート間の短絡が起こっているはずなんですが、少しは出力が出ているのが謎です??
なんか、コネクタの半田付けが汚い・・・
もしかして分解されてる?
ファイナルを止めているネジを外すと、かじった跡が。
これ、完全に分解されていますね。
ゲッ!
なんじゃ、これ
素人修理にしても、程があるやろorz
しばらく茫然としましたが、まーしゃーない何とかなるか、やってみます。
ファイナルを外して被害状況を確認。
ベタパターン以外に、ビア(基板の層間をつなぐ土管状の穴)まで千切られています。
GNDのベタパターン以外に千切られたパターンが無いか良く探しておきます。
GND以外に大きな被害が無いとわかったので、周りのレジストを剥がして、つなぐ先を確保します。
ファイナルを載せて見て雰囲気確認。
このファイナル、交換されているのか健全と思われるので、再利用してみたいと思います。
剥がしたGNDにクリームハンダを塗布。
そこに、銅箔を載せベタパターンの代わりにします。
クリームハンダを入れたのは、面で接合させるため。
ファイナルを載せて、ネジで位置決め&押さえつけ。
この時、工具は使わず手締めだけで固定。
横から見て、浮きや傾きの無い事を確認。
半田付け。
ここで、びびって加熱不足だと後で問題が起こるので念入りに、でも過熱しすぎない様に。
先に見つけていたバイアスの抵抗を交換し組み立て。
ファイナルが変わっているのでバイアスも再調整。
144MHzで送信!
調整が出来ていないからか、ちょい低め。
430MHzで送信!!
こっちは良い感じ。
調整モードで、再調整
144MHzも出力ok!
ってなわけで、修理完
みなさんも、自分で修理するのは良いんですが手に負えなくなったからって、ぶん投げるのはやめて下さい(笑)
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