ヤエスの新製品、FTM-150ASPをいじりたいと思います。
今回は購入せず、借り物を分解調査していますので、いつもより軽めの内容ですが・・・
FTM-150ASPには、ASPと呼ばれるAF-DSPが搭載されており、雑音を除去して聞きやすくするというのが売りだ。ただ、相手のマイクが拾う周辺雑音などは比較的消えるが、信号強度が下がってS/Nが悪くなってくると音声も消されてしまい了解度は良くない。ASPモードの時は、プリアンプもONになっている様だが、プリの感度上昇分以上にDSPで音声が消されてしまうのが了解度を悪くする原因だと思う。
今までの、ヤエス機ではS-DX機能がありプリアンプだけだったのでギリギリでの改善効果はあったが、この機種ではその恩恵が受けられないのが痛い。
で!
今回は、ASPを強制的に機能させない様にしてしまおう!ってネタです。筐体の、スピーカー側を開けた写真ですが、右上に子基板がのっているのが見えると思います。
これがAF-DSPの基板です。
S-DXキーを押して、ASPを起動させると
ASP
と表示されます。
この時、プリアンプとDSPが同時動作しています。
DSPを動作させずに、プリアンプだけを使用するための、
ASPの強制解除方法は、DSP基板を外すだけ!
ネジ2本を外して、基板を引き上げるとコネクタが抜けて外れます。
この状態でS-DXキーを押すと、
S-DX
と表示され、プリだけが利いている状態になります。
ここで、競合機種と受信感度を比べてみました。
・ノーマルのFMモードでは、
DR-735 < FTM-150ASP < IC-2730
・S-DXモードでは、
DR-735 < IC-2730< FTM-150ASP
*ASPモードは、SINAD方では測りにくく、信頼性が乏しいため未表記
下手にASPを使うより、普通のFM+プリアンプの方が聴きやすいという結果に・・・今後、F/Wの改修などで良くなる可能性はありますが、現状ではASPは無い方が良いと思われます。
FTM-150ASPの発表に伴い廃番の話が出ているらしく、FTM-500,300,200がその対象との事。FTM-500は、変更の入った新しい機種になるとの話ですが・・・それって、ASP積むつもりなんじゃないでしょうか?FTM-500DASPになるのか??
ASPの復帰方法
▲矢印を合わせて基板を再取り付けすると、ASPが復活します。
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