ICOM IC-905XG を分解する

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2023年に発売された、144/430/1200/2400/5600/10GHz帯オールモードトランシーバーを分解してみたいと思います。
IC-905:144~5600:404,800円
IC-905XG:144~10G:591,580円

分解する前に、測定してみました。

144/430プリoffの感度が、かなり悪いけど・・・
2400帯に関しては、CX10Gを通すと出力・感度とも悪化する。2400を主に使う人は、CX10Gをつながない方が良さそうだ。
*測定に使用したアッテネータやケーブルは、予め各周波数ごとに挿入損失を測定し結果に反映しています。

CX10Gとの接続の様子
影響が少なくなる様に、なるべく短く接続。それでも、2400帯では2dB程度の損失がある。

まず分解するのは、ある意味本体のこいつ。

上面側
端子は、左から、
144/430/1200帯(NJ)
2400帯(SMAJ)
5600帯(SMAJ)

2400と5600の上に見えるのは、GPSANT(SMAJ)

底面側
LAN(コントローラ)
REF(10MHz・BNCJ)
ACC(CX10G・10pin)

さっそく、パカッと・・・

ネジ緩めると、タッピングビスだ!
トルク管理がしにくいけど、水にぬれる使用を考え細目のネジだと、後々ゆるまなくなることを考慮してなのか?

パカッとオープン蓋側

パッキンが溝に入っていて、本体とぶつかった時に適当に圧縮されるものと思われる。
ネジをシッカリ締めれば、適当な圧縮率になる様に設計されてるんじゃないかな?

お待ちかねのRF部

上から
144/430帯
1200帯
2400帯
5600帯
1200以上は、351MHzにダウンコンバートしている。

RF基板を外そうと考えたが、この電磁波吸収シートを剥がさなければならず、非破壊では無理そうなのでやめておこうorz

制御IF部

制御やら変復調や電源部
基板の半分ほどを、PoEからの電源部が占める。ノイズやアイソレーションのためにシールドや島ランドがたくさんある。

ダイオードマトリクスがあるけど、今回は触らない。

*メンドクサイわりに、面白い結果が得られそうにないんだもんww

制御基板裏
こちらは、制御用のマイコンや、通信(LAN)などがのっています。そして、電源部が1/3ほどを占めている。

そして、フタと言うか放熱器。なんか強引にFPGAを冷やしてるんだけど、
放熱器 – サーコン – アルミ板2枚(スプレッタ) – サーコン – FPGA
って構造になってて???ってなってる。

次は、CX10G
端子は、左から、
ACC(10pin)
10G帯(SMAJ)
2400帯(SMAJ)
IF(2400・SMAJ)

2400とIFの下に見えるのは、REF(10MHz・BNCJ)

RF部

左側が、IF(2400)と2400帯のスイッチ10G帯のIF部。右が10G帯のRF部。

この基板も、非破壊では分解出来なさそう・・

10G帯も、ちゃんと方結で反射見てるんや。

蓋の裏には、電磁波吸収スポンジが貼ってある。

制御部

こちらは、制御や電源・REFの処理と思われる。

こちら側の蓋には、スポンジは貼っていない。

コントローラ部

多分これは面白くないので、分解すんのヤメ

正直、よく、こんな無線機を出したなと思う。採算やリソースを考えると中々思い切ってるよね。日本では2次業務に当たる周波数の無線機のリリースに、ひと悶着あったらしいね。

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