CBの本場(笑)アメリカで使用されている無線機はどんなモノなのか興味が出てきたので調べてみたいと思います
ブツはユニデンのPRO505XL
現行商品お値段は驚きの!
$32.99
安っす!
日本のCBとの違いは
USA / JP
周波数:40ch (26.965~27.405MHz) / 8ch (26.968~27.144MHz)
出力:4W / 0.5W
外部ANT:使用可 / 使用不可
日本に比べ自由度が高く実用的ですね
FCC CB向けの無線機を日本で使用している人たちがいますが最近は取り締まりが厳しい様で減ってきています
マイクはこんなんです
米国人に合わせているのか少し大きめ
でも持ちにくいわけではありません
マイクの中身は・・・
コンデンサマイクとおもり
本体を分解してみましょう
+ネジでとめてあるので家庭用工具で分解できます
また、封印などもありません
カパッと・・
シンプルですね
コスト削減のためだと思いますがベーク基板の片面実装
終段にFETを使った終段変調方式
ファイナルはIRF520
セカンドソースのSiliconix製です
スイッチング電源など向けに作られたと思うんですがスイッチング周波数の上昇に合わせて高速化してきた結果、HFぐらいなら使用できちゃう事に
本来の高周波デバイスより安くて大量に出回っているので低コスト化にはもってこいですね
変調トランスとAF AMP
TDA2003もセカンドソースでユニソニック製
部品は汎用で代替のききやすいのを使用しているようです
裏面
左に見える四角いのはマイコンと思われますが良く分かりませんでした
シールドはVCOとLPF
測定
送信
*全チャンネルを測るのは手間なので4ch毎に測りました
@13.8V
ch1: 26.964914MHz 3.28W
ch4: 27.004921MHz 3.2W
ch8: 27.05493MHz 3.23W
ch12: 27.104939MHz 3.2W
ch16: 27.154947MHz 3.15W
ch20: 27.204956MHz 3.2W
ch24: 27.234961MHz 3.16W
ch28: 27.28497MHz 3.1W
ch32: 27.324977MHz 3.11W
ch36: 27.364984MHz 3.06W
ch40: 27.404991MHz 3.05W
周波数偏差-32ppm 出力-24%
変調度を測定しました
≒80%で飽和します
また特にAF段で圧縮はかけていないようです
飽和後の包絡線
綺麗です
次に入力信号と出力を測定しました
変調度によって出力の増加はありますが最大でも4Wに抑えられています
無変調時の出力が若干低めだったのは出力増加分(プラス変調分)を見越しての設定だったのでしょうか?
受信
*70%変調 10dB SINAD
ch1: 26.9616MHz -113.1dBm
ch4: 27.0031MHz -113.0dBm
ch8: 27.0527MHz -113.0dBm
ch12: 27.1033MHz -113.2dBm
ch16: 27.1512MHz -113.1dBm
ch20: 27.2013MHz -113.0dBm
ch24: 27.2311MHz -113.0dBm
ch28: 27.2813MHz -111.8dBm
ch32: 27.3212MHz -112.5dBm
ch36: 27.3613MHz -110.8dBm
ch40: 27.4012MHz -111.7dBm
標準的な受信感度ですが20ch台後半から内部ノイズが増え受信感度が低下します
*ただしメーカ仕様-109dBmはクリア
Sメータは携帯電話のアンテナマークのような簡易型
点灯と消灯にヒステリシスを持っています
ANT表示 :消灯 : 点灯
1本 :-107.5:-106.3 dBm
2本 :-106.1:-103.7 dBm
3本 :-98.3 :-92.3 dBm
4本 :-77.5 :-52.7 dBm
値段を考えると信じられないほどのクオリティです
一部の周波数では内部ノイズが聞こえるのが気になりますが仕様は満足していますし変調状態でもオーバーパワーにならないなど遵法意識も高く良く作られていると感じます
また、コストダウンも色々と工夫されており勉強になる機体でした
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