修理ブログさぼり気味なので、なんやかんやで溜まってるIC-x75シリーズの、修理&メンテナンスを一気に進めてみたいと思う。
個々の修理は大した事がなさそうなので、ブログ的には小ネタばかりになるけど、まとめて読んでもらうと色々なパターンが出てきて面白くなるのでは?と思います。
その1はコレ
IC-575:28~50MHz帯のオールモード10W機
当時は、HF+50MHz機はあまりなく、HF帯以上はモノバンド機であることがほとんど。
対抗馬は、ヤエスのFT-655
この個体は、音量とスケルチのVRにガリがあるのと、外部スピーカ端子が接触不良だ。
経年で周波数などもズレているので、メンテナンス/調整も行う。
修理はもちろん行うが、何せ汚い。
かなりのヘビースモーカーだったんだろうな、修理をしながら分解清掃も行います。
フロントパネルを外す。
これも、洗剤に漬けて洗いたいが、このまま漬けるとアクリルと本体の間に洗剤が回り込んでしまうので、アクリルパネルを外します。
アクリルの上に貼ってある、ネームプレートを剥がしてネジを緩める必要がある。
温めながら、端の方から浮かして剥がす。この時、無理に剥がすとネームプレートが曲がってしまうので注意。
剥がしたらネジが(3本)あるので、それを外すことによりアクリルがフリーになる。
両面テープも新しい物に張り替え。
フロントパネル・ツマミ類・筐体(ケース外郭)を、洗剤漬けにして洗浄。
黄色い汁が・・・
次に、修理のために分解を進めます。
まずはガリの発生している、音量/スケルチ VRを外す。
フロントユニットを外して摘出。
VRを外す。
左が音量
中央と右がSQL
ガリの出ているVRなんかサッサと捨てて、交換するのが良いのだけど、もはや入手できないのでコレを修理してみます。
背面の金具を外しカシメを緩めると、この様に分離しました。
ただ、スケルチ系の2連VRは、カシメを緩めると再起不能になりそうなので、分解するのを諦めました。
ブラシの見える開口部があるので、ここから洗浄してみます。
音量側:洗浄前
ブラシが真っ黒になっています。
たぶん硫化
接点洗浄剤で拭きました。
接点洗浄剤を、ベタベタに塗ると後でろくでもない事になるので、洗浄後は洗い流し、薄く再塗布します。
逆の手順で、組み立てておきます。
洗浄に使った綿棒
真っ黒です
外部スピーカ端子の接触不良は、メイン基板を確認します。
基板の裏側を見ると・・・
見事に半田割れが!
端子自体は大丈夫なので、再半田しておきます。
メインエンコーダのメンテナンス
回せないレベルではありませんが、少し重くなってきているので、グリスアップしていきたいと思います。
エンコーダASSYを取り外す。
検出部(基板)を取り外す。
リア側の、Eリングを外す。
この順番で、部品が外れます。
フロント側のカバーを外す。
軸を引き抜く。
この時、スリットの入った円盤ごと取れますが、変形させない様に注意。
古いグリスが、変色し固くなっています。
きれいに拭き取り
新しいグリスを塗布。
各部品を洗浄+グリス塗布しながら逆手順で組み立て。
ココまで、バラしたのでLED化を実施。
過去に電球交換されてますねぇ
ハンダが汚いww
完全に組み立ててないけど、この状態から調整を初めて行きましょう。
電源SWから生えてる、コネクタの赤線黒線に合わせて、13.8Vをつなぐと給電できます。
こんな感じで動作する。PAユニットが無いので、PLL周りの調整がしやすくなる。
ここからは、地味な調整作業。
基本的には、サービスマニュアルに従って調整する。
調整は地味すぎる
ので最後まで、すっ飛ばしwww
バックライトは、電球色のLEDにしています。
電球より、少し色温度が上がった感じですが、大きな違和感はありません。
今回交換した部品たち。
バックライトLED化した時に外した部品やね。
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