IC-706 電源入らない 50MHz帯100W改造

posted in: 固定機 | 0

IC-706ノーマーク(初代)
HF~144M オールモード
たくさん売れたようで結構タマ数は多いけど製造から年月が経ってメーカサポートも打ち切りになってしまっている

今回は電源が入らないって事で預かりました
ついでに50M帯の100W改造も実施する事に

確かに電源が入らない
動く様にしないと何にもできないのでここから修理

電源SWのシーケンスが怪しいのでフロントパネルから確認していきます

本体とパネルを接続している箇所
基板にこすれた跡(赤丸)がある

基板と端子を洗浄して封孔剤を塗っておきました

コレだけで電源が入る様になった
モービルで使っていたようなので振動による不具合だろうね~

ココから各部チェック開始

各バンドチェック
TX
HF:116W
50:57W
144:11W
Fズレ少々

RX
HF:良好
50:感度悪
144:良好

50MHz帯は100W改造されていないし受信感度が悪い

Fズレは調整レベルだ


不具合個所の絞り込みの為にMAINユニットに直接信号を印加して受信の状態を確認→良好!

MAINユニットとANT端子の間にあるLPFユニットに問題がありそうだ

コレがLPFユニット

LPFの切り替えにリレーを使ってるけどコレが接点不良を起こしているのだろう

50MHzの切り替えはRL2,RL3だ
写真では透明なやつがそれに該当

早速取り外して・・・

リレーは松下のAG2013

本来リレーは交換するべきだけどコストを掛けられない修理のため接点を研磨&溶剤洗浄

動作確認して接点抵抗が十分に低い事を確認

組み立てて受信感度が正常であることを確認

次に50MHz帯の100W改造
メーカの改造資料では
・R98を10kΩ→100kΩ
・D104を外す

D104を外すのは良いとして・・・
前々から気になっていたんだけどR98を交換する意味があるのか?
R98を外すかコントロールしているQ6(赤矢印)を外すだけで良いんじゃないのか?

って事でQ6を外してみました

予想通り100Wに!
出力の調整はR95でHF帯と共用になります

後は周波数とか色々調整し・・・

完成です

取り外した部品たち

50MHz帯の100W改部品だけど・・・

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 が付いている欄は必須項目です