アツデン AZ-11 発煙

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アツデン (日本圧電気)の28MHz帯FMトランシーバ、姉妹機で50M帯のAZ-61と144帯のAZ-21がある

AZ-21って見た事ないんだけど本当に存在するの??

今回はケムリを噴いて出力が出なくなったって話で預かったんで初期動作確認は無しでいきなり分解

で、写真真ん中下に黒こげの焼きナスみたいなやつが・・・タンタルコンですな

別角度から見るとその隣にも黒焦げ君が

こっちもチップタンタルかと思ったけどどうもチップコイルの様子

基板を裏返すと焦げ跡がある
こっちもチップコイルのようですね

黒こげどもを外してみた
今回の主犯は右のタンタルコンでチップコイルは巻き添えを食らっただけのようだ

しかし、電源電圧がもろに印加されるのに16V耐圧のタンタルコンとは・・・

チップコイルの外した跡地は焼けてパターンが剥がれちゃってます

上手くジャンパーしながら実装しなくてはいけません

交換するタンタルコンデンサは少しでも安全率を上げるため25V耐圧品を実装します

ただ、16V品より一回りぐらい大きくなってしまう

そのまま実装するとフタが閉まらなくなっちゃいそうなんで斜めに取り付けます

青いパッケージになったから、より茄子に近づいてきた

他に致命的にヤバそうな所もないので組み立てて動作確認をしていきたいと思います

電源は無事に入りました
ケムリは出ていません

送信出力と周波数
無調整でも十分なレベル

受信の調整

先日、手直ししたSINADメータも使ってみましょう

軽い調整だけで-16dBuVの感度が取れています
十分です

組み立てて完成

交換した部品たち

3 Responses

  1. 山内貴博

    初めまして。私のAZ-11もまさに同じくタンタルコンデンサが発煙しており、途方に暮れているときに貴ブログにたどり着きました。恐縮ですが、タンタルコンデンサとチップコイルの定格をご教示頂けませんでしょうか。

    • stlab

      こんにちは。
      お問い合わせの件ですが、タンタルコン:22uF/16V。耐圧を上げると安全マージンも増えますが、大きくなるので実装に工夫が必要です。
      チップコイルについては元の定格は不明、使用されている箇所が送信の給電ラインでデカップリング用になります。このため28M帯で十分なインピーダンスを持ち直流抵抗の低く(0.5Ω未満)最大電流が2A以上のコイルを取り付けます。
      実際この様な部品を上手く見つけれるか分からないので、代替えとしてフェライトビーズを入れたり最悪なし(短絡)でも動作はします。

  2. 山内貴博

    貴重なご教示をありがとうございます。送信の給電ラインが切れていることになるんですね。微弱電波しか出ない理由がわかりました。部品を調達して修理にトライしてみます。

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