IC-T10 を分解・受信改造する

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長い事、更新をサボっておりました(;^_^A
今日は先日発売されたアイコムの144/430FMハンディIC-T10を分解してみたいと思います。

IC-T10概要 *IC-S10はテンキーなし
144/430帯FMアマチュア無線機 出力5W
FMラジオ受信機能付き(76~108MHz)
防塵防水:IP67
メーカ希望小売価格:28,380円
(実売:2万円ほど)

質実剛健な作りで安い・・・
あれですかねボランティア用ってやつですかね。

内容物は
・本体
・Li-Ion BATT (BP-280)
・ANT
・充電スタンド
・ACアダプタ

充電スタンドが付いてくるのがポイント高いね。

本体はスリムでバッテリーをつけるとゴロっとした感じに。ベルトクリップをつけなければ、かなり持ちやすいと思う。
電池も17Whとソコソコ容量がある。

外部マイク/SP端子は昔ながらの2ピンだけど防水のためにネジ止め仕様。専用マイク(HM-168LWP)を使用しないと防水が担保されないようです。

取説にちょっと恐ろしいと言うか
電池の膨らみについての項が(笑)

書いてあるのは、ごく普通の事だったけど。Li-Poなんでしょうね。

さっそく分解しましょう。

ツマミを引っこ抜いて、SMAコネクタを止めているリングナットを外します。少しネジロックが塗ってありますが工具があれば簡単に外せます。

次に、電池下側の2本のネジを外して。

分解しやすいようにM3のタップが切ってあります。

どの様に使うかと言うと。

長めのM3ネジを入れて

引っ張るだけ!

フロントケースと基板間には配線が無いので大して注意する必要もなく分離状態に。

部品面


ほとんどがSMD化されているのと、汎用部品は0603(0.6×0.3mm)になっている。

これは・・・

基板ミスったな(笑)

外してよく見ると、内側に銅ホールが出来てないので、穴を開け忘れたか小さすぎたのいずれかではないか?

内層見えてるけどネジにあたって短絡しないのか?

大丈夫なん?これ

半田面


コッチに主要な部品が集約されている。

マイコンはSTマイクロのSTM32L073
32ビットマイコン

こんな高性能なのいるの?

終段はRD08MUS2三菱(ルネサスじゃないよ)の527MHz 7.5W


これで5W出すんだから安全マージンはアマチュアレベル

マイクはMEMSマイクを使っていました。

無線機としての変調は少しハイ上がりでノイズの中でも聞きやすい感じです。

ちょっと見にくいんだけど無線機としての心臓部。1chip送受信ICのAT1846Sを使用し送受信のほとんどをここで担っていると推測。


ここら辺が安く作れる理由だろう。

受信改造

改造は写真を見てほしい。部品が1005(1×0.5mm)と小さいのを移設しないといけないので少し難易度高め。


周波数範囲は136~174MHz・400~479MHz
FMラジオは広がらない。

エアーバンドが聞けると良かったのだけど残念ながらダメみたい。液晶を全表示させてもAMの文字も無いしね。

この機種ほんとに連絡として無線を使いたい人向けのつくりやね。
送受信の性能は別に悪くないしナローFMが選択出来たりもするから純粋にV/U FMを楽しみたい人には良いかも(のか?)

2 Responses

  1. さとひで

    マイコンはSTマイクロのSTM32L073
    32ビットマイコン

    こんな高性能なのいるの?

    この部分がすごく気になりました。
    この機種を購入しようと検討中だったので嬉しくなりました笑

    • stlab

      純粋にアマチュア無線専用って考えると良いと思います。
      ただ、変調音が固め(高音強調気味)なのでラグチューすると相手が聞き疲れするかも。

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